■後藤 蔵人(ごとう くらと)
29歳 AB型 旅行雑誌記者(編集兼ライター
東京で旅行雑誌の記者として働き、取材のために各地を旅行することのできる男。
ひょんなことから京都の山奥で、涼を助けることになって、それが縁で「秘道」の存在を知り、その魅力にとりこになり、
出会った阿蘇芳と涼の任務につきあうことも度々…。
元々、大手新聞社の記者を目指していたこともあり、子供にまつわる社会問題にも明るく正義感が強い。
それゆえ、おとなしくて礼儀正しい涼はともかく、大人の前でも不遜な態度を繰り返す阿蘇芳には手厳しい。
「恋人は大切にしろよ」
「俺の前で煙草を吸うな!」
「年上の人の話は聞くもんだぞ。阿蘇芳!」
教育的指導が阿蘇芳の頭上に降り注ぐ。嗚呼…
後藤のガミガミ説教にはうんざりだが、阿蘇芳は不思議と逆切れをしたりしない。なんだかんだいってウマが合うのだろう。
阿蘇芳は後藤のことを「オッサン」と呼び、涼は「後藤さん」と呼ぶ。
涼はこの後藤にひどくなついていて「お父さんが生きていたら後藤さんみたいだったかもしれない」と、その腕の中で眠ってしまうほど甘える。「お父さんって歳でもないんだがな(弟がいたらこんな感じかな)」と苦笑しつつ、まんざらでもなく一緒にお昼寝をしてしまったりと恋人の阿蘇芳を差し置いて、いちゃいちゃとまあ随分仲がよろしいようである。
涼と阿蘇芳が学校に行っていないという話を聞くなり、阿蘇芳の父親に一般教育の大切さを説いて、強制的に学校に通わせるという行動にも。涼が性的虐待を受けていることを知ったとき後藤は一体どうするつもりなのだろう。任務についていって負傷したり、「さしでがましいようですが」と秘道の生きざまに口をはさんだり、巻物「泡世説話」を読みたいと頼み込んでみたりと、なんにせよ、記者という生き物はかように行動力のあるものなのだろうか…。
とにもかくにも、「秘道」のために尽力することをいとわない覚悟を決めた人間である。
外の人間である後藤の目線から、この物語を眺めてみるのも一興かも知れない。